2008年12月27日土曜日

映画「相原信洋特集上映(Fプロ)@神戸映画資料館」

念願の神戸映画資料館。

もっとアングラな感じかと思っていたけど、お洒落な感じでびっくり。雰囲気は悪くない。もともとその成り立ちというか、コンセプト的な部分には共感していただけに、応援したい限り。

ただ、今回観た「相原信洋特集上映」は僕にはちょっとキツかった。まあ、元々アーティスティックなセンスはない方だと思うけど、それを思い知らされたというか。1時間ほどの上映(短編数本)の間に、3回落ちたことを告白しなければならない。疲れていたとはいえ・・・情けない。

次回はもうちょっと普通のものを観に行こうと思う。

2008年12月15日月曜日

車椅子バスケ

自分が情けない。

今日は朝から第31回近畿車椅子バスケットボール選手権を見に明石へ。前回車椅子バスケを見たのは、大阪市中央体育館での国際親善試合だったが、衝撃は今回のほうが上。やはり数10m離れたスタンドから見るのと、コートレベルで見るのは違う。試合の合間に選手の話を聞いたのも大きい。

そして、「リアル」。8冊を一気読み。「スラムダンク」が何故にそこまで支持されるのかわからないところがあったが、井上雄彦の凄さをようやく垣間見た感じ。30半ばにもなってマンガに感動するのもどうかとは思うが、信じることに突き進む重要さは変わらないはず。

信じるものさえ見えていない自分を恥じる。

2008年12月11日木曜日

映画「光彩~ひかり~の奇跡」

それなりに期待していただけに残念。

内容としては、ドキュメンタリーで、メイクアップやカラーセラピーで活躍していた女性が病気を患い、視力を失い、余命を宣告される。徐々に残り少なくなる人生の中で、自ら絵を描き始め、それが人の心を癒し、自らも生きる力を得る・・・。大まかに言えばこんな感じのお話。

12月5日時点では、まだ編集中だったのかもしれないが、映像と音の作りこみ、挿入される歌の完成度、構成など粗い部分が目に付いてしまう。

テーマとなっている、「色と癒しの絵」がはっきり言ってしまえば胡散臭い。これは僕が色盲だからとか、美的センスが欠如しているからという理由によるものなのかもしれない。ただ、カラーセラピーというのは、宗教の一歩手前のように思えなくもない。本当に凄い芸術とか考え方いうのは、そうした要素を持ち合わせているのかもしれないが。

僕がこの映画を批判的に、嫌悪感を持って観てしまうのは、正直なところ、論理的な理由ではなく生理的な理由による。

人を不快にする前向きさというものがあると思う。主人公として登場する女性は、この類の前向きさに溢れた人物で、仕事の内容、考え方、喋り方は僕が最も嫌悪するタイプ。そして、ある人物にとても似ているということを、観ながらずっと考えていた。

というわけで、冷静に観られていないので悪しからず。

2008年12月6日土曜日

CD「Music Hole / Camille」

渋い。

全曲最高とは言わないが、はっきり言って格好良い。

現代的なリズムと声の持つ可能性を追求したアルバムだと思う。全体を通じての、エキセントリックな雰囲気が良い。

SEや英語/フランス語の使い分けなんかにも、よくわからんがこだわりというか、インテリジェンスみたいなものを感じてしまう(←このへん、ちょっと受け売り)。

車や家で流すのではなく、ヘッドフォンやスタジオで細部まで聴きたくなる。ライブも凄そうだ。

良かったのは、#1,2,7,11といったところ。

2008年12月4日木曜日

映画「地球のヘソ」

悪くない。

もっと言えば面白いと思う。ただ、知っている人が割に出ているのと、かつて住んでいた京都の映画ということで、客観的になれていない部分があるかもしれない。

50年後の京都が舞台。日本料理や伝統芸能を外国人が日本人に教えるなど、すっかり外国人の街になってしまった京都にやって来る日本人の女の子と、ある夫婦を描いている。

好きなシーンは、料亭の厨房での桂剥きと、ヤクザの親分がハッパをかけるところ。ヒロインを演じる山内明日が超かわいい。

いろいろなフリはあるけど、多分それほどのメッセージ性はないんじゃないかと思う。込められた意味とか、多文化共生なんていう視点で観るより、笑って観るのが正しい映画と思うが、いかがか。

2008年12月1日月曜日

放出最後の日


いや、ええところやと思うよ、
ほんまに。

<2008年10月26日>

2008年11月25日火曜日

ベスト・ショット・イン・韓国2008









9月、ソウル市内・明洞の屋台にて。
撮ったことさえ忘れていた一枚。

CHIBITE@宇治市文化センター

宇治市文化センターを侮ってはいけない。どこぞのHPに徒歩15分とあるが、登りの上に結構遠い。

まずは嫌らしくお金の話など。このコンサートは一律1,000円。仕事で遅れていった僕は、第2部のステージのみしか観ることができなかったが、それでもこの1,000円は安すぎると思えるくらい良かった。

以前にも書いたように、「In Bagamoyo・・・・・」というアルバムで、CHIBITEの音楽の素晴しさはわかっていたつもりだったけど、コンサートを観て間違いに気付いた。

実際のコンサートで観るCHIBITEは、CDの数倍素晴しい。ゴージャスともいえる見事な民族衣装、人並みはずれたダンス、超人的な発声、といった様々な要素の複合芸術だと思う。CDというのはあくまでその一面を見せているに過ぎない。

久々に音楽って素晴しいと感じたコンサートだった。学生のときにIMPで観たNOA以来の感動かも。

少なくとも宇治のような片田舎(失礼。昔住んでいたこともあって好きなんだけど)で、おっさん・おばはん相手にたったの1,000円でやるようなパフォーマンスではなかったと思う。もったいない限り。売り方の問題なのだろうか。とはいえ、伊丹の3,500円ってのも、裾野を広げるという意味では微妙かもしれないけど。

2008年11月24日月曜日

韓国再訪


9月末に韓国へ行った。昨年末に続いて計3回目の韓国は、またしてもソウル。

前回は、10年ぶりで余りに見くびって(?)いたため、ソウルの都会さ加減にびっくりしただけだったが、今回はもう少し冷静に見ることができたように思う。

思うにソウルの魅力というのは、相反する要素を併せ持つ多面性というか、懐の深さにあるのではないかと思う。

例えば、西洋と東洋。オフィス街と隣り合う市場とか。特に今回感じたのはスーパーに行った時。一見日本のものとあまり変わらないように思ったのだが、やはり肉や惣菜のコーナーは独特で、匂いもすごく、異様なまでに西洋化の進んでしまった日本のものとは確実に異った発展を遂げていると思ってしまう。

もう一つは近代と現代。これは前回も感じたことだが、例えば、街中でもオフィス街とかおしゃれな地域ではなく、生活感の漂うような地域では、電線の処理が結構凄いことになっている。このあたりは、まだ近代と現代が混在しているんだろうなあと思う(国民性だったりして)。

でも、こうした相反する要素を併せ持つというのは、僕はなかなか好ましいことだと感じる。それを受け入れる社会的なゆとりとでも言えば良いだろうか。

日本と韓国は、お互い過剰に意識し合い、同時にコンプレックスを持っているように思う。これはやはりいろいろな意味で、最も近い国だからだろう。

今回帰国して感じたのは、あまりの違和感のなさ。4泊したのに全然海外に行っていた気がしない。確かに飛行機に乗っている時間も短いけど。

次はプライベートで行ってみたい。

2008年11月19日水曜日

CD「IN BAGAMOYO ~TANZANIA AFRICA~ / CHIBITE」

Peter Gabrielのワールドミュージック・レーベルReal Worldから作品をリリースしている、故Hukwe Zawoseとの関連だけが注目されがちな(僕などまさにその一人。全くネームに弱いことこの上ない)タンザニアのバンド、Chibiteのアルバム。内容が素晴しい。

何と言ってもそのプリミティブなグルーヴ感がたまらない。僕は3-4回聴いて初めて良さがわかった。特に40人はいると言われているバンドがオケで入ってきた時の迫力は圧巻(実際のレコーディングでは何人で演奏しているのかわからないけど)。ループするフレーズと、野生的なコーラスがクセになる。

僕はもともとアフリカものが嫌いじゃないけど、このアルバム、楽曲がとてもよくできていて、アルバムとしての完成度がかなり高い。もちろん全ての曲が最高とは言わないけど、#2,3,4,8,9といった曲はかなり良い。アフリカものとか関係なく、アルバムとして音楽を楽しんだのは久しぶりだ。

聞くところによると、なんだかちょっと揉めごとを抱えているみたいだけど、今後も活躍に期待したい。

2008年11月18日火曜日

映画「七夜待」

前作でカンヌグランプリを獲った河瀨直美の新作についての覚書:

・確かにハセキョーはキレイだ。でも、ごっついスーツケースとノースリーブは余りに非常識だし、不案内な土地のタクシーでは普通寝ない。

・タイ人にとっての出家の意味とは?因みに、タイ人に確認したところでは、非常に名誉あることなんだそうな。

・全体を通して、日本人の身勝手さ、西洋人に対する盲目的な憧れ、アジアに対する蔑みみたいなものを感じて気分が悪い。自分にもコンプレックスがあるからその裏返しとも言えるが。困っているときに、現地の人は信用せず、不意に出てきた西洋人(また、フランス人ってところが・・・)に安心感を覚え、心惹かれるところとか。

・古式マッサージ・仏教に対する描写、説明がちょっと少なくわかりづらい。

・同監督の前作と比べると、わかりづらい作品。登場人物の「トイ」に自身を重ねているのでは?という意見を知り合いから聞いて、なるほど、と思ったが、そこまで調べて映画を見る奴はいない。

・同じくタイを舞台にしている最近の映画で、全然ジャンルは違うけど、映画としての面白さという意味では、阪本順治監督の「闇の・・・」の方が個人的には上だと思う。

・タイの農村における自然の美しさや、ホスピタリティみたいなものは感じられる。

これがヒットしたら僕の感覚は完全に一般とズレているということなのだろう。

2008年9月15日月曜日

Mr. O

僕が所属していながら、全然参加できていないバスケのチームがある。そこの長がMr. Oだ。歳は50を越えたくらいだろうか。知り合ってもうそろそろ10年くらいになるはずだ。未だ現役というところが凄い。

最初の印象は、元気で調子の良いおっちゃんやなあ、という月並みなもの。チームの練習に参加するうちに、彼のバスケ指導というか、理論はそれほど優れているわけではないと感じた。

仕事の忙しさなどで徐々に練習に参加できなくなっていき、2年間の海外生活や、ケガによる1年間のリハビリ生活があったこともあり、僕はチームから遠ざかっていった。でも、そんな中でもMr. Oは温かかった。決して順風満帆ではないチーム運営がありながら、連絡をしたときには必ずと言って良いほど、温かい言葉をかけてくれた。

僕は正直に言って、以前ほどバスケに対して情熱があるわけではない。でも、Mr. Oの思いには何らかの形で応え、恩を返さなければならないと思う。何のお金にもならないバスケットに対して並々ならぬ愛情を注ぎ、自分のチームメイトにはどこまでも優しいMr. O。ほとんど仏の領域だとすら思う。その姿勢は見習いたいものだ。

2008年9月14日日曜日

スーパーな乗り物、カブ

カブに関する面白い文章を読んだ。僕が最近割とお気に入りの「WIRED VISION」に掲載されている「史上最強のバイク、ホンダ『スーパーカブ』」(原題: Honda Sells Its 60 Millionth - Yes, Millionth - Super Cub)というのがそれ。

カブ関係は、以前にも書いた「ゴーゴーカブ」など面白いサイトや文章が割とあるけど、これは良い。また、文中のリンクにあるYoutubeの動画もイケてる。カブについてコメントするケニー・ロバーツなんていうのも凄いが、耐久性の検証実験がアホらしくて最高だ。

ところで、僕は昨年11月に購入したカブ号(カスタム90)に、ようやくちょくちょく乗るようになった。それでも未だ5回しか給油していないというところに愛情のなさを感じるが、取り敢えずこれまでの燃費をまとめておこう:

 日付 / 給油量 / 燃費
1.) 2007.11.25 / 2.51litlre / ---
2.) 2008.03.23 / 2.71litre / 43.9km
3.) 2008.07.13 / 2.32litre / 44.3km
4.) 2008.08.17 / 2.82litre / 38.6km
5.) 2008.09.13 / 2.57litre / 52.1km

というわけで、常時リッター50kmというわけにはいかないみたい。それでもようやく最近、ちょっと乗り方がわかってきたような気がする。それと感じるのは、カブはある意味、究極にエコな乗り物だということ。カブで十分事足りることって、結構あるように思う。まあ、それを言うなら自転車でっていう気持ちもあるんだけど。

2008年9月6日土曜日

鯛祭2008大阪

昨年に続いて参戦。Grammyアーティストによるステージの印象など。

トップバッターは、Earn The Star。昨年に続いての登場だが、思わずぶっ飛んでしまう。鯛祭公式のHPには、「若手演歌歌手」なる紹介がされていて、昨年のステージを観た限りでは、「何でこんな紹介なの???」という感じだったのだが、ステージを観て納得。完全にスタイルが変っている。これは演歌だ。メシを食いながら聴いていたが、ステージングを観たいとは思わなかった。一体何があったのだろう。残念。

続いては、YAYA YING。資料にあった写真とは全然違った印象。スタイルも良いし、若くてかわいい。歌はPalmy(だったと思う)とかIceのカバーが一番盛り上がっていたのがご愛嬌と言ったところか。歌唱力的にも微妙と言えば微妙なところ。でもこれはこれで良いのだろう。ステージ映えはしていたと思う。徐々に客席も温まっていく。

お次は、Sua Thanapon。客席は一気にヒートアップ。見た目的には、長渕剛と内田裕也を足して二で割って小さくして人を良くした感じ、とでも言えば良いだろうか。地声が小さいのか、PA的にヴォーカルのレベルを下げすぎているのかして、ちょっと迫力的には物足りないが、曲がとても良くできている。観客がほとんど歌えるところが凄い。

トリは、Tik Shiro。全身黄緑の上下ジャケットというちょっと凄まじいステージ衣装が良く映えている。歌唱力は微妙だが、踊りが悪くない。ダサ格好良いとでも言えば良いだろうか。思わず観ていて引き込まれてしまう。マイクの持ち方にも変なこだわりがあったり、踊りの最中に髪をとかしたりと、小技も効いているように感じた。ブレークダンスや何かで、タイでは一世を風靡した存在とか。

昨年は、生バンドによる演奏だったのが、今年はカラオケになっていたのが残念。特に後半の二人は生バンド付きで観てみたかった。

昨年も感じたことだが、一体大阪のどこに、これだけのタイフリークが潜んでいたのかと思う。これで入場料150円は安い。

2008年8月31日日曜日

書籍「何でも見てやろう / 小田実」(講談社文庫)

すばらしい一冊だと思う。できることなら学生時代にぜひとも読んでおきたかった。

僕が小田実氏について持っていた予備知識といえば、田原総一朗の「朝まで・・・」というTVの討論番組に出ていたことくらいという実にいい加減なもの。「実」を「まこと」と読むことも、昨年亡くなっていたことも全く知らなかった。

この本は、1950年代後半に著者が東大からフルブライト留学生として米ハーバード大学に留学、その帰途で世界を旅するという旅行記的内容。東大からフルブライトと書くと、超優等生で面白みのかけらも感じられないが、彼の文章は真っ直ぐで全く嫌味がない。ヨーロッパからアフリカ、中東、インドとめぐる旅は超がつくほどの貧乏っぷり。インド以東の記載がないのが残念だ。

もちろん現代に即していない部分もあるが、50年前の空気が感じられるのは面白い。また、1年間を過ごしたアメリカに対する考察が興味深い。「アメリカの匂い」というところでは、ある意味僕が3回のアメリカ行きを通じて感じたことと、とても及ばないけれど似た部分があり驚いてしまった。

2008年8月25日月曜日

書籍「ぼくは散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム1993-2008 / 小西康陽」(朝日新聞社)

まさか、続編が出るとは・・・という驚愕の一冊。96年に出た「これは恋ではない」は僕の大好きな一冊だ。

取り敢えず一通り読み終えて思ったのは、やっぱり小西康陽もそれなりに歳をとったんだなあ、ということ。「これは・・・」のときに僕が感じた純粋さとか潔癖さみたいなものは、若干薄れてそれなりに俗っぽくなっている。例えば、人の悪口みたいなものを書くようになったりとか、エロティックなことも書くようになったりとか。

ただまあ、それはそれで、人間らしさが感じられて良い、という見方もできると思う。ネタばらし的な文章も多いのでじっくり楽しめそうだ。

相変わらずデザインなどトータルで凝りまくっているところも良い。今回はカラーも多くて、アルバムジャケットの紹介も絶好調な感じ。ブックカバーを外した時には、にやりとしてしまった。

何年かかけて拾い読みしていくうちに、また新たな感想を持つようになりそうな一冊。

2008年8月23日土曜日

映画「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2008」

観に行ったのは、ブラジルプログラムで、


  • アルファヴィル 2007
  • デカセギ
  • ピシンギーニャとサンバ・スクール
  • くちづけ
  • だめなやつ - 世界の始まり -
  • アダン・グザレパラダ-地より授かった子-
の7本。残念ながら、「アルファ・・・」から「ピシン・・・」まではちょっと寝てしまった。

印象的だったのは、「くちづけ」と「だめなやつ - 世界の始まり -」の2本。

「くちづけ」の方は、ある少女が初めてのキスをするまでのストーリー。練習をしたり、想像が膨らんでいく様子は微笑ましくもあり、アホらしくもあり、エロチックでもある。少女は癖のある可愛らしさで、映像的にも面白い。恋人同士で観たら、あとで盛り上がりそうだ。

「だめなやつ - 世界の始まり -」は、アニメーションによる天地創造というか、人類誕生の物語。登場する神も悪魔も人間も、どこかラテン的で(ん?ブラジル的とは違うのか??)適当なところが良い感じ。個人的には「ノアの箱舟」のパロディと、悪魔のコメントには笑ってしまった。良くできている。

あと、最後の一本、「アダン・グザレパラダ-地より授かった子-」も悪くない。リオデジャネイロのスラム街で500以上の曲を書き続けた男のドキュメンタリー。歌詞に日本のことまで出てくるのにはびっくり。

ところで、このフェスティバルが開催されているHEP HALL、椅子が酷いので、長身で腰痛もちの人は要注意(あんまりいないか、そんな奴)。

2008年8月22日金曜日

CD「African Scream Contest / V.A.」

ベニンとトーゴで(!!)70年代に活躍したアーティストばかりを収録したアフリカものコンピ。「African Scream Contest」っていうタイトルは良いセンスしてる。

ラジオで、3曲目に収録された"It's Vanity / Gabo Brown & Orchestra Poly-Rythmo"を聴いて、思わず買ってしまった。

なんでもこのAnalog Africaなるレーベル、あるドイツ人がやっているらしいのだが、その音楽に対する思い入れが笑ってしまうくらい素晴しい。ラジオでは、アフリカへレコードの買い付けに行くために、どうしたら足しげく通えるかを考えた挙句、航空会社に就職(確か、ルフトハンザだったと思う)。そして、自分が他の行き先に行きそうになったときには、アフリカ行きの同僚に行き先を代わってもらっていたらしい。1回のベニン行きで3,800枚のレコードを買って帰ったなんていう凄まじいエピソードもライナーに記されている。

レーベル・オーナー、Samy Ben Redjebによる全43ページのライナーがまた素晴しい。収録されているアーティストへのインタビューを中心に、いかにそのアーティストを知ったか、どのようにして会うに至ったかなどが、記されており、その思い入れの深さを窺い知ることができる内容になっている。まるでロードムービーか小説のようだ。

音楽だけでなく、ライナーも、写真も含めてトータルで凄く楽しめる一枚だと思う。マニアって凄い。

2008年8月21日木曜日

広告「公明党: ワカモノのミカタ」

家の近所に2枚のポスターが並べて貼られている。

コピーは、「贅金カット。」と「幸せな2人が、一番苦しかったりする。」。

それぞれライトブルーと、ちょっと曇ったイエローがほとんどを占めるこの2枚のポスターは、結構目を引く。コピーだけがマンガの吹き出しのように大きく配置されて黒字、あとの文字は、小さく白抜き。パッと見には全く公明党のものとは気づかない。

左下に配置された、関係あるのかないのか微妙な挿絵が面白い。単色でシルエットのみなのだが、「贅金・・・。」の方は、バレエのダンサーのようなシルエット、「幸せな・・・。」の方は、民族衣装をまとった踊り子のようなシルエットが描かれている。

コピーも良く考えられている。どちらも、キャッチーで、しかもちょっと考えさせる要素を持っている。よく考えれば、野党ならともかく、連立与党なんだから・・・・・という気がしなくも無いけど。

僕は全く、支持者でも信者でもないけれど、この2枚のポスターは嫌いじゃない。

2008年8月14日木曜日

書籍「蜘蛛の糸・杜子春 / 芥川龍之介」(新潮文庫)

今さらかもしれないけど、改めて読んでみるとなかなか新鮮。

表題の2篇を含めて全10篇の短編集。どうやら解説によると、芥川作品の中でも年少文学と呼ばれるものばかりらしい。

「蜘蛛の糸」と「杜子春」も勿論悪くなかったけれど、個人的に唸ったのは、「蜜柑」と「トロッコ」。いずれも超短い作品。でも、いずれもまるで一本の映画のような深みを持っている。「蜜柑」は、昔の日本が持っていた叙情性というか、原風景のような光景が目に浮かぶよう。クライマックスがドラマチックだ。「トロッコ」は、敢えて一言で言うなら日本版「ひとりスタンド・バイ・ミー」(!?)。僕はこちらのほうが好きかもしれない。

やはり古典と言われるものは、読んでおかなくてはいけないと感じる。

2008年8月12日火曜日

映画「闇の子供たち」

幼児売買春と臓器売買というテーマがテーマだけに、観ている間はどこまでが事実に基づいているのだろう?と考えながら観てしまった。

ただ、最後の最後で、「あ、この映画はエンターテイメントだったのね」と気づく。そんな映画。

そういう映画も嫌いじゃない。フィクションとノンフィクションの境界を明確にしなきゃいけないこともないわけで。ただ、メインのテーマを日本人としての倫理的な部分においていることはわかるにしても、タイの社会問題をダシにしているだけ、という印象も否めない。監督自身も、そことのところは、若干自覚しているようではある。原作にも同じことが言えるんだけど。

面白い映画ではあるけど、全部を鵜呑みにしてはいけない。

2008年8月11日月曜日

タモリの弔辞

「白紙だったのでは?」という騒動で話題になった赤塚不二夫葬儀でのタモリの弔辞。ちょっと遅くなったけど、その全文を読んで思ったことなど。

何はともあれ内容が素晴しい。僕は故赤塚不二夫氏にも、タモリにも特に思い入れはない。だが、この弔辞は出色の出来だ。全文を読んで、ゾクッとしてしまった。

こんなことをするのは野暮だが、構成をみてみよう:

訃報に接して

自分達世代にとっての故人の存在

出会い①

出会い②(①に重ねて)

教えてもらったこと

性格①

性格②(①と反対)

存在

思い出①

人生観「これでいいのだ」

思い出②

今、弔辞をどう見ているか?

締め(お礼)

結び

という構成なのだが、特に最後の部分、生前にお礼というものを言ったことがなかったというタモリが、故赤塚氏にお礼を述べるくだりと、結びの、私もあなたの作品の一つ、というフレーズがぐっとくる。

白紙であってもなくてもどうでも良いくらい、素晴しい内容だと思う。

2008年8月10日日曜日

夏の衝撃波08

「ソニック」って何と訳すんだろう?

会場に着いたのは、午後5時前というやる気のなさ。ついて早々に同行者がビールを求めたので、オアシススペースへ。勿論僕はお茶。同行者はコロナが薄いと文句を言っている。飲みながら、取り敢えずBoom Boom Satellitesを観に丘の上に向かう。

ヨーロッパで人気を得たらしい、とか、テクノっぽいロックらしい、といった前評判のみで行ってみたが、なかなか悪くない。音が厚いように感じたが、今日びそんなものはどうにでもなりそうだという気もする。いまどきといえばいまどきの雰囲気。数曲を見終わったところで、一人丘の上を離れ、再びオアシスへ向かい、タバコを吸う。

スポンサーはマルボロ。一人でタバコを吸っているのに、キャンペーンの声をかけられないのはなぜだろう。散歩がてら公園舞台を通りかかると、SKINDREDが目に入るが、残念ながら好みじゃない。

そしてそのままメインの海舞台へ。Alicia Keysを待つこと約10分。ステージが始まる。格好が微妙にダサいが、歌は素晴しい。2曲目が印象的だった。中盤はちょっとダレたような気がしなくもないが、それはこちらの予習不足かも。もっとソウル寄りになってくれればと思う。アンコールでNo Oneは演ったが、Like You'll Never See Me Againは結局演らず、割とあっさり終わる。

海舞台を離れ、再びタバコを吸いにいくと、CAFÉ TACVBAのステージに尋常じゃない数の人が上がっているのが目に入る。しかも聴いたことのある曲だ。近づいてみると、恐ろしいほど客が集まっていない。同行者を探したが見つからないまま、ステージに見入る。出来は悪くない、というか、良い。微妙にスカした感じが格好良い。ヴォーカルのオリジナリティとユニークなダンス、そしてキーボードのサウンドが、他にはない色をつけている。フロントマン4人がドラムのリズムに合わせて楽器を持たずにダンスだけするってのもなかなか斬新だ。客の入りは最低だったが、この日の一番はCAFÉ TACVBAだろう。

CAFÉ TACVBAを途中で後にして、再び丘の上へ。Fatboyのステージは既に始まっていた。ステージの上には、DJテーブルとFatboyのみ。こういうDJステージを見るのは初めてだ。巨大なスクリーンの映像とシンクロしたサウンドは、現代音楽というのはこういうものかと思わせる。もろにおっさんの意見だな。一人でステージに立ち、数千人を踊らせるというのはどんな気分なんだろう。ツナギなどは勉強させてもらいました、という感じ。

COLDPLAY後でもシャトルバスは5-10分待ちで乗ることができた。ボランティアの皆さんに感謝。

2008年8月2日土曜日

CD「All The Greatest Hits / Zapp & Roger」

一言で言うなら「変」。とても全曲最高とはいえないけど、こういう感じのファンクは結構嫌いじゃない。

特に#3 I Heard It Through the Grapevineは最高。他には、繰り返しが癖になる#5 Do It Rogerとか、ポップな#7 Doo Wa Ditty (Blow That Thing)あたりがかけやすいかも。

パーティーの合間にかけたい感じ。そんなパーティーやったことないけど。

2008年7月13日日曜日

書籍「延長戦に入りました / 奥田英朗」(幻冬舎文庫)

この著者はちょっと気になっていた。

きっかけは、2年ほど前のNumber誌665号で、日本シリーズで敗戦を喫した中日に関する「揺れる札幌ドームで」と題した2ページほどの原稿を読んだこと。中日者(=中日ファン)からの負け惜しみとして、めちゃくちゃに面白い文章だった。論理的で冷静な屁理屈とでも言えば良いだろうか。試合経過を詳細に追いながらも、決して対戦相手である日ハムの選手名を出さないところが秀逸だ。

で、「延長戦に入りました」は、野球のみならず、スポーツ全般を扱ったエッセイ集なのだが、評価としては微妙なところ。全て10年以上前に書かれたものなので、単純に若かった、というのもあるかもしれないけど、全般に構成が甘いというか読み応えがない。前述のNumber誌で見られたような、冷静さというのがなく、自分で面白いことを書いてやろう、言ってやろうみたいな意図が感じられるところも残念。

ただ、あとがきで著者自身も述べているように、これが奥田英朗だと思ってしまうのは間違いだろう。直木賞作家らしいし、本業の方の作品も読んでみたいところ。

2008年6月17日火曜日

2008「メジャー」ソング覚書

  • Wild Thing / X (サントラ)
  • Sweet Caroline / Neil Diamond (H)
  • Y.M.C.A. / Village People (コンピ)
  • Theme From New York, New York / Frank Sinatra (H)

書籍「震度0 / 横山秀夫」(朝日文庫)

父から送られてきた本の一冊。まず自分からは手を伸ばさない類の本ではある。

慣れないタイプの本なので、読みかけて数ページで何度か挫折したが、4分の1ほど読んだ辺りから止まらなくなった。

ストーリーは、阪神大震災の早朝に始まる。舞台は、兵庫から数百キロ離れたとある県の警察本部。次第に被害の状況が明らかになり、応援の部隊を送るべく準備が始まる中、県警の一人の課長が行方不明となっていることが明らかになる。人望も厚く、仕事も堅実だったその人物の行方をめぐり、県警内部の、そして6人の幹部部長の、様々な思惑が絡み合い、そして彼らの夫人をも巻き込んで、事件は様々な側面を見せていく・・・というもの。

面白いのは、この本、警察を題材としているのに、現場の描写が全く無い、というところ。舞台は警察内部か、幹部公舎のみ。そして、6人の部長のキャラが立っていて飽きさせない。映画というよりは、舞台化したら面白そうだ。

ただ、最近こうした本ばかり読んでいるからかもしれないが、例え小説とはいえ、あまりにも硬直化した官僚機構の描写は、いささか気分の悪さも残る。当然取材もしているだろうから、完全なフィクションとは言えないところもあるだろうし。

2008年6月15日日曜日

緑部屋祭2008大阪


行ってまいりましたー。
今さらですが写真など。

見た中で良かったのは、
Rickie-G、東田トモヒロ、
Blue King Brownでしょうか。

2008年6月14日土曜日

書籍「闇の子供たち/梁石日」(幻冬舎文庫)

なんだか幻冬舎の本ばかり読んでいる気がする。

梁石日の本を読むのは初めてだったが、悪くないと思う。幼児売春の描写などはかなり生々しく、えげつないところもあるが、一気に読んでしまった。

本書で興味深い点は二つ。まずは、幼児売春や臓器売買などの問題で、その残酷さを叫ぶのは簡単だが、買う人がいるから売る人がいるという現状。そして買う人は、日本をはじめ先進国といわれる国から来ること。もう一つは、日本人の持つ土壇場での日和見主義。そして先進国と言われる国に生きているというエゴ。

確かに、幼児売春や臓器売買などを正面から描き、解決を目指した内容ではないが、ポイントとしては興味深いと思う。

2008年6月8日日曜日

2008年5月17日[7]



土佐堀沿いの大同生命ビル。

柱が素敵。



11:14am

2008「雨」ソング覚書: 中国篇

  • 雨声 / 庭竹 (1909)
  • 雨人 / 周華健 (1831)
  • 下雨 / 李宇春 (1869)
  • 流星雨 / F4
  • 過雲雨 / 張敬軒 (1830)
  • 暴風雨 / 蔡孟臻 (1975)
  • 淋雨中 / 林宇中 (1905)
  • 雨季中 / elva (1290)
  • 風雨同路 / 何韻詩 (1647)
  • 幾許風雨 / 陳奕迅 (1647)

2008年6月6日金曜日

書籍「反転 闇社会の守護神と呼ばれて / 田中森一」(幻冬舎)

検察庁で特捜部検事を務めた後、闇社会の弁護士となった著者の自叙伝。

全体として、それなりに正直には書かれていると思う。新聞報道などに比べれば信憑性もそれなりにあるのではないかという気がする。

特に本書の前半部、生い立ちから検事時代について書かれた部分では、そのまっすぐで強い生き方に感服してしまう。また、司法や検察の仕組み、裏側などがよくわかり興味深い。

ただ、本書の中心となるのは、バブル全盛期を過ごした弁護士時代の記述だろう(ページ数的にも)。

著者はバブル時代の社会的なあり方、自分の行ったことを間違っていた、とは言いつつも、全体としては肯定しているように思える。これは、僕が思うに、バブルでそれなりに成功を収めた人に共通するものの見方だ。エスタブリッシュメントに対するアウトローを助ける存在でありたいとは言いつつ、アウトローとして話に登場するのはやくざ(もしくは、やくざまがいの企業家や、総会屋、仕手筋)か政治家のみだ。市井の人を描いても面白くないから掲載していないだけなのかもしれないが、結局のところ、アウトローと言っても金か権力を持っている人のみを指しているように思える。

僕はこうした著者のような考え方をした人や、これをありがたがって読む人の存在が、所謂、闇社会の存在ややり方を肯定することにつながり、日本という国のシステムが病む原因の一つになっていると思うのだが、いかがなものだろう。

2008年6月4日水曜日

今年のジロ

3週間にわたって観続けていたジロが先週末で終わった。自転車が好きとか言いながら、僕はこれまで、中継をこれほど毎日コンスタントに観たことはなかった。といっても、仕事が終わって帰宅してからの1時間ほど、観られるかどうか、というくらいだったんだけど。

というわけで、印象的だったことを幾つか:

  • 昨年のグランツール覇者が勢揃いした顔ぶれ
  • 平地で逃げる山岳王
  • 未舗装路を使用するコース設定
  • 最終日を迎えて1位と2位の差がたった4秒のレース展開
  • 最終日のTTにおける、総合上位選手の結果
  • レース開始8日前までビーチにいたというコンタドールのネタ
というところか。やっぱり自転車って面白い。

2008年6月1日日曜日

ウェサックまつり参戦


ちょっとした縁で、スリランカの仏教行事に参加させてもらった。

小さなお寺でひっそりと行われた行事だったが、スリランカの若い人たちが、関西各地からこうした仏教行事に参加し、お坊さんの話に真摯に耳を傾け、行事の運営を手伝う姿を見るのは良いものだ。

ふるまって頂いた料理もおいしかったが、それ以上に集まっていた人々の柔らかさ、優しさが印象的だった。

2008年5月29日木曜日

2008年5月17日[6]



淀屋橋で御堂筋を横切る。

流石に土曜日なので静かなもの。



11:13am

キューシート「NHK FM 朝のニュース」

2008年5月28日 
07:00-07:20
NHK FM

-00'03" [時報]

00'04" [Na]
おはようございます ~ 今日の主な項目3つ

00'53"-02'31" [Na]
①四川大地震で土砂崩れの恐れ

02'31"-4'06" [Na]
②アフリカ開発会議横浜で開幕

04'06"-5'39" [Na]
③江東区女性行方不明

05'39"-7'19" [Na]
④国立国会図書館の地方自治体刊行物が占める割合

07'19"-09'04" [Na]
⑤国家公務員に関する法案の取扱と国会会期予定

09'04"-10'38" [Na]
⑥沖電気の半導体部門が売却へ

10'38"-11'49" [Na]
スポーツ①キリンカップサッカーの結果

11'49"-13'06" [Na]
スポーツ②U-23サッカー トゥーロン国際の結果

13'06"-14'11" [Na]
スポーツ③プロ野球オールスターで選手間投票実施へ

14'11"-14'57" [Na]
⑦為替と株の値動き

14'57" [EP①]~お伝えしました

15'01" [Na]
関西~

15'07"-16'06" [Na]
①砂利運搬船の転覆

16'06"-17'16" [Na]
②新宮市でアカウミガメの産卵確認

17'16"-18'35" [Na]
③姫路市立動物園のオジロワシ成長

18'35"-19'57" [Na]
④気象情報

19'57" [EP②]~大阪でした

20'00" 番組終了


感想: 挿入される素材はなくスタジオ音声のみ。素材が入るのは夜だけなのか?一つ一つのニュースは、1分以上のものがほとんどで、かなりしっかり伝えている感じ。BGやジングルの類は一切なく、完全な素ナレ。東京から大阪への切換えの際ですら、ナレーションのみとなっている。そのため、紙の音なども結構入っていたりする。ニュースとニュースの間の素は3~4秒ほどと結構長めに感じる。気象や為替・株も含めて、20分間で14トピックス。

2008年5月25日日曜日

2008年5月17日[5]


大証の前。

この銅像は五代友厚くんのものらしい。





11:10am

キューシート「Newshour」

2008年5月24日 05:00-05:59
BBC World Service
DJ: Owen Bennett Jones

0'00" [OPTM-TC]

0'12" [Na]
取り上げる3つのニュースを紹介

1'00" Newsbulletin'
1.)54"2.)55"3.)25"4.)45" -ID- 5.)29"6.)52"7.)18"8.)14"

6'00" [Na]
Newshour前半
①南ア情勢

6'28"-8'12" [素材]
TELインタビュー: ショップオーナー

8'35"-12'23" [素材]
スタジオゲスト: ガーディアン紙ヨハネスブルグ記者

12'34"-15'43" [素材]
スタジオゲスト: 経済アナリスト

15'52"-18'40" [素材]
スタジオゲスト: コメンテーター・作家

18'39" [Na]
中締め-メッセージ呼び込み

18'49" [JG]

19'00" [Na]
②ビルマ情勢(※さわりのみ)

19'11"-32" [素材]
現地レポート

19'42" [TM]喋りの後ろでF/I

20'00" [TM]盛り上がってC/O

20'00" [Na]
③米大統領候補・J.マケインの健康状態

20'30"-21'25" [素材]
レポート

21'26" [Na]

21'32"-24'53" [素材]
スタジオゲスト: 歴代大統領の健康を診ていた人

24'53" [Na]
④NYとロンドンを結ぶテレスコープ

25'37"-28'43" [素材]
現地レポート

28'48" [TM]F/I

28'49" [EP]BBC

29'00" [TM]盛り上がってC/O

==========
29'00"-30'30" ステブレ
==========

30'30" [Na]Newsbulletin'
 1.)23"2.)12"3.)18"4.)13"5.)16"6.)16"

32'30" [Na]
Newshour後半
②ビルマ情勢(※本編)

33'04"-33'18" [素材]
コメント: 駐ビルマ米大使

33'26"-36'13" [素材]
スタジオゲスト: 潘基文同行BBC記者

36'35"-38'52" [素材]
スタジオゲスト: OXFAMで現地作業した人

39'22"-41'56" [素材]
スタジオゲスト: BBCビルマ担当トップ

42'00" [Na] 
④東欧情勢(旧ユーゴ)

42'46"-48'35" [素材]
現地レポート

48'42" [Na]
⑤RAFのクラッシュに関するインクワイアリー結論

49'13"-50'08" [素材]
コメント: 遺族

50'18"-46" [素材]
コメント: 大臣

50'55"-53'16" [素材]
スタジオゲスト: BBC担当記者

53'17" [Na]
⑥米市場での金価格上昇

53'39"-57'59" [素材]
現地レポート

57'59" [Na]
南アのニュース関連別番組お知らせ

58'14"-40" [素材]
インタビュー: 南アのミュージシャン

58'30" [BGM]上記ミュージシャンの曲

58'40" [Na]締め

58'52" [EP]Goodbye

59'00" [BGM]F/O

感想: 取り上げるニュースの数は少ない。大きなトピックの数で言えば、1時間の番組で6つのみ。キャスターの主観的なコメントも少ない。反面、コメントやレポートの数はとても多く、少なくとも18回。レポートの中に別素材が含まれているケースも結構あり。TMがF/Iで入ってきて、枠の終わりで盛り上がって終わる形は良いと思う。

滲み出る品の良さ

黄金週間に入って間もない4月28日、淀屋橋のある和菓子屋さんを訪れた。目的は翌日の四十九日用お供えを買うため。大通りを入ったところにあるその店は、ある人から話は聞いていたものの、予想よりも小さく、知らなかったらまず入ろうとは思わなかったかもしれないような店構え。

お目当ては、300年以上の歴史を持つと言われる「酒饅頭」。1日150個しか作られないらしい。流石に生ものなので、お供え用には焼き菓子を購入、酒饅頭は二箱を実家用と妹の家用にすることにして、包装の間に、自分用に単品で酒饅頭を一つ買って食べることにした。

味はとても上品ながら控えめ。特に皮が良い味を出している。

さて、これだけならどうということはないのだが、僕がこの日感心したのはその店主の接客。別に大したことを話したり、してくれたわけではない。こちらからは、商品に関するいくつかの質問や、どれくらい日持ちするの?といったことを聞いたりしたくらいで、向こうが聞いてきたのは「もうお休みに入られたのですか?」ということくらい。

こうした何気ないやりとりの中に、品の良さが滲み出ていた。ブランドショップやチェーン店などで受ける過剰で、マニュアル通りのサービスとは対極に位置するような類のものだ。そして酒饅頭の控えめな味も、こうした店の性格を良く表していたように思う。事前にある程度の予備知識を持っていたからそう感じた面があるのかもしれないが。

残念ながら、翌日持って行った先で食べた酒饅頭には、店頭で食べたようなマジックは感じられなかった。温め方にもテクニックが必要ということか。

どうでもいいことだが、このお店の名前には、僕の名前6文字のうち5文字が含まれているのも、好印象を持ってしまう原因かも。

2008年5月23日金曜日

2008年5月17日[4]


天満橋あたりからが街中セクション。

スピードが出せない感じに・・・。




11:05am

2008年5月21日水曜日

2008年5月17日[3]


大阪城を左に見ながら
寝屋川(?)を渡って片町へ。





11:01am

2008年5月20日火曜日

なんなんだ。

またもや父から本が送られてきた。

今回は、

「反転 闇社会の守護神と呼ばれて / 田中森一(幻冬舎)」
「震度0 / 横山秀夫(朝日文庫)」

の2冊。

前者は、元特捜検事で弁護士に転身した筆者のノンフィクション。後者は阪神大震災発生時の警察内部を描いた小説。なんだか最近の父のセレクションは濃いものばかりだ。

読むのにちょっとした覚悟がいるなあ。

2008年5月17日[2]


アンダーパスをくぐるとOBP。

車が少なくて気持ち良く走れる。

新緑の季節と、クリスマスの電飾は
悪くないと思う。


11:00am

2008年5月19日月曜日

2008年5月17日[1]


んー、複数の画像を貼るのが上手くいかない。

通勤中の風景を撮ってみたのだけれど。
仕方ないので一枚ずつ。

これは駐輪場から外に出ようとしているところ。

10:52am

2008年5月15日木曜日

花田紀凱

1時間を超える移動の際には、まず何か読むものを買っていくことが多い。流石に音楽を聴き続けるのもしんどいので。

先日は、駅近くの本屋で雑誌「WiLL」を購入した。月刊誌で「オトナの常識」なるサブタイトルがついている。トップストーリーは、「光市母子殺人事件に死刑判決!本村洋さん独占手記50枚」。そして、雑誌タイトルの横には、「花田紀凱責任編集」の文字が躍る。これだけで買いを決めてしまう。

僕はもともと光市母子殺人事件には関心があった。事件そのものも相当衝撃的だけど、本村さんという人物も凄いとかねがね思っていた。発言の内容と、軸のぶれなさ加減は本当に敬服する他ない。WiLLに掲載の独占手記も読み応えは十分。

ところで、このWiLL、他の記事もなかなか読ませるものが多い。実は僕は、この花田紀凱という人物には一目置いている。というのも、過去に廃刊になった雑誌「マルコポーロ」を読んでいたからだ。

WiLLを読んで思ったのは、ああ、やっぱりこの花田紀凱という男、何かを知っている、ということ。マルコポーロにしてもWiLLにしても、体裁は違えど何か共通するスタンスが感じられる。トピックやライター・論者の選び方がそう感じさせるのだろうか。スタンスとしては割と右寄りで、僕の考え方とは一致しないところも大きい。そして、必ずしも書かれている全ての内容を真に受けちゃいけない、というところもマルコポーロ時代と同じ(学生時代はもっと真に受けてたけど)。それでも読ませてしまうのは、テーマの選び方、そしてタブーとされているようなというか、決して一般メディアでは大きく取り上げられないものの見方を、偏り過ぎない絶妙なバランス感覚で提供しているからだろう。

独特のポップセンスも、相変わらずで好きだ。マルコポーロ時代には、サイバラや不肖・宮嶋の連載を僕は楽しみにしていたが、WiLL2008年6月号で僕が面白かったのは、「オバタカズユキのしょせんヒトゴト」と岡康道の「すべてはいつか、笑うため」というコラム。いずれも軽いタッチながらフックのある文章だ。

一部では「雑誌クラッシャー」などとも呼ばれているようだが、これだけの才覚があれば、どれだけ雑誌を廃刊させようが引く手はあまただろうと思う。風当たりがきついところもあるだろうが、様々な立場の意見を明らかにしていく姿勢は見習いたいところ。

2008年5月11日日曜日

スカパー!

今さらながらスカパー!に加入してみた。

J SPORTSが見られるのはやっぱり嬉しい。内容的には、一時職場にあったこともあって、それほど驚きはない(でも、いつの間にかスヌーカーがなくなっていたのはちょっとショック。祈復活!)。だが、じっくり見ていると、地上波との違いが面白いと思う。

サッカーにしても野球にしても自転車にしても、実況(と解説)がマニアックで落ち着いているところが良い。地上波のスポーツ中継には、全く訳のわかっていないタレントが出てきたり、過剰な煽りがあったりして観るに堪えないものが多いのとは対照的。あくまでチャンネルを買って観る視聴者を対象としているからこそなのだろうが、本来こうあるべきものだと思う。

地上波を観ることが減りそうだ。

2008年5月7日水曜日

タバコにまつわる幾つかの話

最近感じることなのだが、大阪というのは、タバコに関してとても寛容な気がする。例えば、僕の職場。一般の人々も出入りする商業ビルの一角なのだが、つい最近まで、オフィスは禁煙なのに通路での喫煙は黙認されていた。この4月から完全禁煙になったのだが、痛いとはいえ、当然のことと思う。

電車の駅などの喫煙コーナーにしても、なんだかんだ言いつつ結構残っている。地区や通りの禁煙化も、たまに訪れる名古屋なんかと比べるとゆるい気がするし、歩きタバコをする人の頻度も高いと思う(自戒も含む)。

そういえば、新しい(といっても既に数年経っているけど)型の近鉄特急の喫煙コーナーは酷い出来だ。車両と車両の間の通路に沿って設けられているのだが、通路と完全には遮断されておらず、煙がもれまくっていて、避けては通ることができない。確かに吸煙機は窓際に設置されているものの、パワーはいまいちだ。そしてさらに酷いのが灰皿。窓際に沿って片側3つずつあるのだが、1時間もたつと、必ずと言って良いほど6つのうちいくつかでは火事が発生し、大量の煙をまき散らしている。新幹線のN700系の喫煙スペースも電話ボックスみたいで、恐ろしくスペースが狭く、かなり吸う気が失せる代物だが、あれの方が本来の目的には近いものだろう。

ところで、taspoが近く始まる。だが、未だに僕の周りでは登録をした人にお目にかかったことがない。僕はこれ以上個人情報をばらまきたくないから、多分登録はしない。taspoについては様々な問題が指摘されているけど、まあ思い切ったことをしたものだと思う。これで半分とは言わないまでも、3-4割は喫煙者が減る、若しくはJTの売上が減るのではないかというのが僕の予想。

タバコを止めようかな、という意思の問題ではなく、止めざるを得ない環境が着々とできていっているように感じる。それはそれで悪くないことなのかもしれないけど。

2008年5月5日月曜日

ミュージカル「祝祭音楽劇 トゥーランドット」

久々にミュージカルなるものを観た。目的は、張恵妹。

ストーリーは、結構なアレンジが加えられていて、Wikipediaで見たものとは結構違う。違うことは良しとしても、格調がなくなってしまっているように思えたのが残念。

キャストの岸谷五朗と中村獅童は流石の存在感だった。予想外だったのは、なっち。嫌味のない一所懸命さが出ていて良かった。ちょっと偏見を持っていたことを謝りたい感じ。

張恵妹は・・・・・ちょっと残念だったかもしれない。役どころとしても、お人形さん的というか、お客様的な扱いだったと思う。歌のシーンもそれほど多くはないし、全て日本語なので、上手さが残念ながらそれほど感じられなかった、というのが正直なところ。歌手としてのステージを観たことがあるわけではないので、何とも言えないが、もっと凄いと思うのだけど。

キャストも豪華だし、プロダクションもワダエミや宮元亜門で、お金がかかっているのはわかるけど、7,000円というチケット代に見合うかというと答えは否だと思う。

ただまあ、これはあくまで、ロンドンで観ていたものと比べると、という話。常設の専用劇場がいくつもあるような環境ではないし、そうあるべきかどうかというと微妙ではある。国立文楽劇場や繁昌亭はあるわけだし。

2008年5月3日土曜日

映画「パレスチナ1948・NAKBA」

衝撃的な映画である。

この映画は、フォトジャーナリストであり、自ら報道写真月刊誌の編集長も務める広河隆一が、40年間に渡って記録しつづけてきた内容から生まれた長編ドキュメンタリー。

説明的なナレーションなどはなく、簡潔なテロップと、広河による問いかけやインタビューのみが延々と続いていく。テーマや登場する人物に沿った形で進んでいくため、若干時系列としては前後する箇所があったりして難しいところもある。

所々に挿入される広河の撮影した写真は素晴らしい。写真が時に文章や説明より雄弁であることを物語っていると思う。

ところで、この映画は微妙なスタンスの上に立っている。というのも、広河自身がパレスチナ問題に踏み込むきっかけとなったのが、イスラエルの共同農場での生活だったからだ。そこで目にしたことに疑問を感じ、パレスチナ難民に興味を持っていくことになるのだが、色々な証言を聞き、自身でも体験するにつれ、イスラエルのやり方に疑問を感じていく広河。だが、当時の共同農場で働いていた人々に接したりする時にも、直接的に非難をしたり、疑問を投げかけたりはしない。

この映画の製作にあたっては、その事実関係の確認に相当な労力を割いたという。この映画で明らかにされていることは、僕自身はこれまでに全く知らなかったことが多い。これは、マスメディアによる報道がいかに信じられないか、操作されているかということだと思う。確かに、この映画にしても、全国公開という形で上映される以上、何らかのバイアスというか、力が加わっているという見方をすることもできる。

だが、今回僕は幸いにも、広河氏の話を直接聞く機会に恵まれた。その時に感じた印象では、彼のことを信じたいと思う。

大ヒットすることは絶対にない作品ではある。だが、多くの人に観てもらいたいと思う。

2008年4月23日水曜日

映画「燃えよ!ピンポン」

んー、割と期待していたのだけど・・・残念。

ちょっとおバカさが足りないように思う。というか、こういうのが今のおバカさなのだとしたら、僕もかなりずれてきてるわけで、それはそれでちょっとショックだ。

でも、全然流行りはしなかったよね?

2008年4月22日火曜日

アドニス号

久々に自転車に乗った。
勿論、ママチャリではない。

つくづく思うのだが、サイズに合った、よく整備されている自転車に乗るということは、本当に気持ちの良いことだ。走っていて気持ち良い、というあの感じは、僕は少なくとも車やバイクでは感じたことがない。全身で走っている喜びを感じる、とでも言えば良いだろうか。

しばらく自転車から遠ざかっていたのは、しばらく前に買ったスーパーカブの90カスタムに、「乗らなくては!」というノルマを感じていたことによるものだ。カブは間違いなく世界の名車だと思う。飽きのこない完成されたデザインと、そのずば抜けた燃費を叩き出すエンジンは本当に素晴しいと思う。それに、駐車場や渋滞を気にすることなくちょっと離れたところに行けるというのはやっぱり便利ではある。

だが、残念なことに乗っていて喜びを感じることは、なかった。

路面を滑るように走る自転車の快感は、ちょっとほかの乗り物では味わえない、特別なものだと思う。

2008年4月2日水曜日

マイ・ブックマーク

定期的に訪れるサイト。

①YAKINIQUEST

見ると必ず焼肉が食べたくなる素晴しいサイト。文章や含蓄も素晴しいが、デザインやセンスにも脱帽。雑誌など他のメディアに取り上げられるのも納得の内容だ。年に一度は大阪遠征もしてくれているところが嬉しい。

②ゴーゴーカブ

僕がカブを購入したのは、このサイトの影響もちょっとあったりする。カブの改造系ネタで、検索していたら引っかかったのだが、面白いのは、どちらかというとそれ以外の部分。特に日記を読んでしまう。若くて理系(就職も決まったとか)と思われる作者の人の良さが出ている。このサイトもデザインは秀逸。あくまでカブにこだわったバナーや写真加工のセンスは素晴しい。

③虚構新聞社

発見したときは、夜中に一人で笑い転げてしまった。いろいろな人に奨めているが、着実に更新されているのが嬉しい。作者の記事を書く技術(もちろんネタも)には、本当に感動してしまう。ブログの方を読むとちょっと心配になったりもするけど。サイトもプライベートも、陰ながら応援してます。

こういう何かを作りたいものだ。
別にサイトという形ではなくても。

2008年3月27日木曜日

新聞広告「日立製作所: つくろう。(心の言葉を伝える装置篇)」

一見するととても地味な広告だ。

目を引くような写真もなければ、フォントも黒一色のゴシックで、キーワードを強調しているわけでもない。よく見ると、文章の背景にはパルスを表しているような曲線が描かれているが、決して目立つものではない。この広告の素晴しさは、その文章の出来に尽きる。

まずは手法的なことから。僕が素晴しいと思うのは、その控え目な、抑制の効いた文体。新聞では本文においても、曖昧な主観が目障りに感じることの多い最近では珍しいほどに、控え目なところが好ましい。この広告は、日立製作所のHPを見ると、「小説」をうたっているし、企業の広告なのだから主観が入って当たり前なのだが、読み手を不快にさせない、絶妙な距離感というか、主観の入れ方をしていると思う。

内容は、僕が弱い家族もの。ALSという病気の患者とその介護者のために、脳の血流を利用した意思伝達装置開発に尽力する日立の技術者を描いている。抑えた文体と広告全体の雰囲気は、介護というテーマともの凄く合っているような気がする。介護の現場というのも、過度な装飾やコミュニケーションが出てくる場ではないからだ。文章のクライマックスは、心の言葉を伝えるために、少しでも精度の高い装置の開発に全力を注ぎながらも、実は装置そのものの精度より、大事なものがあることに気づく、というところ。患者と介護者の心のケアのための技術というのは、決して社会的にオシャレでもなければ、目立つことも少ないかもしれない。でも、その意義はとてつもなく大きいということをこの広告は静かに、力強く伝えている。

この広告、新聞というメディアにとてもマッチしていると思う。テレビやラジオでは、この感じは伝えきれない。因みにこの広告「つくろう。」はシリーズで、過去に2つの別テーマのものがあるが、残念ながらそちらは、CM色が強くなりすぎていて、ちょっと鼻につく。

2008年3月23日日曜日

最後の記憶

名古屋国際女子マラソンが行われた3月9日、僕は名古屋にいた。

正月に会いに行き損ねた祖母を訪れるためだった。その日、父と一緒に祖母の部屋を訪ね、20分ほど話をしただろうか。それが祖母と過ごした最後の時間になってしまった。

そのときのことを、できる限り詳細に記しておこうと思う。

・訪れたのは、祖母の昼食時間が終わった午後1時過ぎ。
・部屋に入ると、祖母はイヤホンでテレビを見ていた。
・僕の顔を見て、だんだん歳をとってきた、と言った。僕はそりゃそうかもしれない、と答えると、学生っぽさがなくなってきた、というようなことを言った。
・ちゃんとご飯を食べているか?大阪はお金がなくても楽しくやっていくことができるからねぇ(これは割といつもの台詞)。
・もう私には、何もあなたに買ってあげることはできないけれど、その分、お父さんにしてもらいなさい。
・日本ハムはおいしい。特にソーセージ。食べる分だけ出して、残りは凍らせておけばいつでも食べられるし、食べるときにはトースターで熱したら脂分も落ちる。
・猪子石、坂下の前には、家を借りていた。そうした家でもあれば来てもらえたのに。
・テレビのチャンネルを、マラソン中継に変えた父を見て、もうスポーツは全く見なくなってしまった、と言った。
・最近の陽気について話をして、桜を見に外に行ったりできるかを聞くと、無理だと。ただ、施設内の桜を皆で見に行くのだ、と言った。

本当に最後の最後まで、自分のことより人のことを心配し、どんな状況でも、凛とした気品を備えた祖母だった。冥福を祈る。

(追記)
通夜と告別式の間の夜、僕は仏前で父と夜を共に過ごした。その時話したことで、印象に残っていることを書いておこうと思う。

父は退職後、ほぼ毎週のように祖母に会いに行っていた。その時には、どんなことを話していたのかを聞いてみた。すると、まあ、当たり障りのない話だ、とのこと。自分たちのことより、周りの人たち、お互いに知っている人の近況などを話すことが多かったらしい。

父は、そういった話の中で、祖母の中の「女」としての部分が感じられて、「自分の母親はこんな女だったのか」ということを感じたらしい。具体的には、あまり詳しく聞くことはできなかったが、自分が生活を共にしている時には、全く「女」として見ていなかった母親の、そうした部分がこの歳になって、お互いに利害的なものがなくなったことで見えてきた、というようなことを言った。

僕が心配だったのは、父が祖母に会いに行くことがなくなることで、生き甲斐のようなものを失い、父があまり外に出なくなってしまうのではないか、ということだった。そこで、父に祖母を失うということはどういうことかを聞いてみた。

すると、父は、飼っている犬が亡くなった時の話をした。犬が死んだところで、その時に感じる悲しみは、それほど大きなものではない。だが、散歩に行かなくなったり、雷の日に大丈夫か心配することがなくなったり、という小さなことが積み重なって、次第にいなくなった寂しさがわかってくる・・・。大体こんな話だったと思う。

犬で例えるとは、という気もしたが、言いたいことは良くわかる。そうしたことは、その時よりも、後々になって、自分の生活の中に、組み込まれていたことが無くなっていくことで、より強く感じるようになるものだと、僕も思う。

亡くなった者に礼を尽くすことも大切ではあるが、生きている者をより大切にしなくてはならない。

480円の幸せ

最近銭湯に通っている。

実家を離れて15年。会社の寮に入っていた3年間を除けば、毎日シャワーで過ごしていて、何の不満も持っていなかったけれど、腰痛が悪化し通い始めて1週間。結構はまってしまった。

電気風呂や冷水風呂は、以前ほど良いとは思わなくなったけど、腰を含めた体を伸ばして入ることのできる風呂というのは良いものだ。通い始めて腰痛もマシになってきたように思う。

入浴料390円、風呂上りに飲むブリックパックの野菜ジュース90円の、計480円で感じる小さな幸せ。改めて歳をとったことを感じる。

2008年3月16日日曜日

ラグビー日本選手権「三洋電機 vs サントリー」

久しぶりに、まともにラグビー中継を見た。

三洋の良いところばかりが目に付いたけど、悪くない内容だったと思う。以前(といっても、神鋼の連覇中だから、かなり前)は、三洋の外国人選手に頼ったチーム作りがあまり好きになれなかったけど、今のチームは割と好きかもしれない(でも、やはり今も日本人選手の影は割に薄い)。あんまり清宮が勝ち続けるのもどうかと思うし。

年齢以上にふけて見えるトニー・ブラウンのキックやゲームメイクも確かに凄いけど、日本代表的に「こういう奴がいれば!」と感じたのは、ナンバー8のホラニ。あと、チームとしての徹底した泥臭い感じすらするディフェンスは素晴しかった。

あー運動がしたい。

2008年3月15日土曜日

書籍「これは恋ではない / 小西康陽」(幻冬社)

しばらく本をもらってばっかりだった父に贈る本はこれにした。

ちょっとこれまでのものとは全く毛色が違うけど、間違いなくこの数年で僕が最もよく読んだ本だから、思い入れはかなりのものだと思う。僕は本をそれほど繰り返して読む方ではない。でも、この本だけは別格。どこからどれだけ読んでも良い、というところが素晴しい。ベッドサイドにおいておくのに最適な本だと思う。

この本、スクラップブックのような構成で、エッセイあり、ライナーノーツあり、アルファベット順の人物辞典あり、短編小説ありとまさに何でもあり。全編に共通しているのは、全て褒めている、ということ。だからといって、何でもかんでもというわけではなくて、彼のセンスのよさが伺えるものばかり。例えば僕は、映画や音楽の感想をこのブログに書いているけど、とても全部を褒めるというわけにはいかない。でもそれは、正直さの問題ではなくて、観たり聴いたりするものの量の問題で、彼がこれまでに観たり聴いたりしてきた映画や音楽の量は莫大であることは間違いなく、その中で自分が本当に良いと思ったものについて、思い入れをもって書いているというのは本当に素晴しいことだと思う。批評家じゃないんだから、当然かもしれないけど、ネガティブなエネルギーというものが全く感じられない。できることなら見習いたいものだと思う。

逆にこれを読むと、自分の至らなさばかりが目について、落ち込んだりすることもあるけど。父の反応や如何に。ちょっと楽しみではある。

2008年3月2日日曜日

映画「Sweet Rain 死神の精度」

んー、悪くないが、良くもない映画だと思う。

何というか、全体を通して造りが安っぽいのが痛い。なんだかテレビドラマを見ているかのよう、とでも言えばいいだろうか。

確かに金城武は格好良いが、演技そのものは微妙なところ。脚本もどうかとは思うけど。小西真奈美は・・・あくまで僕の趣味だけど、全然かわいくない。どちらかといえば、彼女は女性に好かれるタイプじゃないかと思う。というわけで、こちらもそれほどのインパクトは無い。映画の劇中で使われる歌を、登場人物の名前でリリースするということだが、はっきり言って、それほど聴いてみたいと思わせる代物じゃない。

残念ながら、あまり人様に胸を張ってお勧めできる映画じゃない。

2008年2月20日水曜日

出会い頭

女子高生に自転車で轢かれた。

駅の駐輪場に自転車を停めて、駅に向かおうと駐輪場を出ようとしたところ、右から自転車で結構なスピードを出して、女子高生がぶつかってきた。

僕は急いでいたこともあり、立ち上がって、彼女の自転車を起こし、無事(たぶん)なのを確認してから、その場を足早に去った。こちらが悪いことは、ちょっとはあるにせよ、まずないと思ったし。

あとでよくよく見たら、ジーンズにくっきり自転車のあとは残っているし、足はちょっと捻挫したっぽいし、散々だったのだが、面白かったのはこのことを話したときの職場の反応。

「なんで電話番号聞けへんねん!」
「何というもったいないことを!」

などという意見から、

「xxxで払ってもらわなあかんやろ!」(←因みにこれを言ったのは女性)

などという意見まで、さまざまなしょうもない意見が出されたのだった。

確かに電話番号くらいは聞いておくべきだったのかも、と思わないこともないけど、こんなしょうもない意見を言ってくれる職場で本当に良かった。少しは轢かれ甲斐もあったというものだ。

2008年2月14日木曜日

片鱗

今日はじめて、バカラックの凄さをちょっと感じた。

これまで、凄い凄いとはいろんなところで聞いていたけど、正直全く分からなかった。ただ、コンサートが近く開催される関係で、聴いていたところ、ちょっとゾクッとしてしまった。

そのとき聴いていたのは、以下の4曲:

Do You Know the Way to San Jose? / Dionne Warwick
Look of Love / Sergio Mendes & Brasil '66
Close To You / Carpenters
Toledo / Elvis Costello with Burt Bacharach

んー、我ながら恥ずかしいほどベタだが、特に前の2曲が改めて聴いたらゾクッとした。全然知っているつもりの曲だったんだけど。とはいえ、たぶん一般的に言われている凄さのほんの一部しか分かっていないんだろうと思う。何に凄さを感じたか、具体的に言えないし。

2008年2月10日日曜日

TVCM「大和証券: ブラボー証券の面々1~4」

最近好きなCM。

日本での展開を図る外資系ブラボー証券。だが、彼らの行くてに立ちはだかるのは、大和証券であり、エビちゃんだった・・・という内容。

僕が気に入っている理由は:

1.) ありがちな感じが上手く表現されている。僕は外資系の会社で働いたことはないけど、テレビや映画で想像するに、こんな感じなんだろうなあ、というイメージそのままのやり取りが展開される。

2.) 進出してくる外資系に立ち向かう日本企業、という日本人の愛国心を上手くあおる構図。特に今の時代、敵対的買収などを仕掛けてくる外資系企業に対しての、ライバル的な感情を上手くつかんでいる。これは、「大和証券」という漢字だけで硬いイメージのある社名も一役買っているかも。

3.) イメージキャラクターなのに、静止画などでしか登場しない「エビちゃん」の使い方が良い。

1~4のシリーズの中では、特に2が気に入っている。「カナボー」は良いよなぁ。

2008年2月9日土曜日

CD「For The World / BigBang」

最初、何も考えずに聴き始めたら洋楽かと思った。で、そういえば、BigBangってひょっとして・・・と、しばらくして思い出したくらい、垢抜けている。

めちゃめちゃ若いのに、やらされている感はないし、ヒップホップやR&B的な要素も、地に足が着いている。英語も悪くない。これが韓国の新世代なんだろうか。そして、この日本デビュー盤、全8曲で30分弱という長さも良いと思う。

かけやすそうなのは、カバーの#3、キャッチーな#4、#8あたりか。さて、日本での活躍や如何に。

2008年1月17日木曜日

裏「GITK」レポート

えー、ソウルのとあるレストランです。

タダ飯を食わせて頂いたのに恐縮ですが、正直な感想を:

・雰囲気は悪くないけど、正直あの料理にそれほどのお金をかける気はしない。因みにお値段は夜のコース(サラダ、スープ、アンティパスト、メイン、デザート)で、約6,000円ほど。

・イタリアンで、カロリーを気にして食べるのはちょっと無理がある。物足りなさだけを感じてしまう。

・サービスが微妙。10人がほぼ同じペースでコースを食っているのに、一人分だけが異常に遅れるというのは??? ほかの全員が次のメニューに移ってしまっているのに、一人分だけサーブされないというのはちょっと・・・。それほど選択肢のあるコースというわけでもないのに。

・コーヒーと紅茶の味がよろしくない。これはあまりヘルシーさとか、カロリーに関係はないと思うんだけど。

というわけで、ソウルの「GITK」、おススメです!!

2008年1月4日金曜日

TVCM「KEIRIN: 9ways」

僕がこのCMを良いと思うのは、単に自転車が好きだからというだけの理由ではない(と思う。確かに、ピストバイクが整然と街の中を走る姿は単純に美しいと思うけど)。

CMの内容はこうだ。

朝焼けの街をピストバイクで走る、スーツ姿のサラリーマン。そこへ魚屋、タクシーの運転手、普通の若者などが、一人、また一人と加わってくる。整然と隊列を組んで走っていると、ジャンが鳴り響き、一群は競技場の中へ。そしてスプリントが開始される。「勝つのは、誰だ」「勝利とは、何だ」というフレーズが挿入され、様々な思惑が渦巻く中、ゴールの瞬間を迎えてCMは終わる。

僕がこのCMを素晴しいと思うのは、様々な年代や、様々な出身地の選手が、それぞれに思惑を持って、互いに駆け引きをする、競輪という競技を非常によく象徴しているからだ。

全体に漂う硬派な雰囲気も良い。HPではそれぞれの選手のバックグラウンド、というか生い立ちまで設定されており、かなり細部にわたって作り込まれていることがわかる。

この格好良さはどれだけの人に伝わっているのだろう?

2008年1月2日水曜日

電車広告「サントリー黒烏龍茶: 中性脂肪に告ぐ」

電車広告でしばらく前から見かけるもの。

商品自体はTVのCMでも見たことがあったから、知ってはいた。電車広告も、最初は余り気にも留めなかったのだが、なんだか見いってしまう広告だということに最近気が付いた。

何といっても、素晴しいのはその字体。手書き風、ではなく手書きだと思われるのだが、そのバランスというか力強さが素晴しい。僕はあくまで素人だが、あんな字が書いてみたいものだと思わせる。芸術的な上手さではなく、実用的な美しさを持った字で、とめ・はね・はらいを見ているだけでも、時間が過ぎていってしまう。

また、内容も、「中性脂肪」と「黒烏龍茶」を擬人化し、いちいち尋ねられることが嫌な「中性脂肪」に質問を重ねる「黒烏龍茶」というロジックも面白い。一度だけでなく、何度か読み返してしまう(これは僕の頭が悪いからかもしれない)。

あとは、細かいことを言えば、黒烏龍茶公司の社長と会長のワンポイントの写真が良い味を出していると思う。

何度も読み返してしまう広告だ。