2008年6月14日土曜日

書籍「闇の子供たち/梁石日」(幻冬舎文庫)

なんだか幻冬舎の本ばかり読んでいる気がする。

梁石日の本を読むのは初めてだったが、悪くないと思う。幼児売春の描写などはかなり生々しく、えげつないところもあるが、一気に読んでしまった。

本書で興味深い点は二つ。まずは、幼児売春や臓器売買などの問題で、その残酷さを叫ぶのは簡単だが、買う人がいるから売る人がいるという現状。そして買う人は、日本をはじめ先進国といわれる国から来ること。もう一つは、日本人の持つ土壇場での日和見主義。そして先進国と言われる国に生きているというエゴ。

確かに、幼児売春や臓器売買などを正面から描き、解決を目指した内容ではないが、ポイントとしては興味深いと思う。

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