2008年8月11日月曜日

タモリの弔辞

「白紙だったのでは?」という騒動で話題になった赤塚不二夫葬儀でのタモリの弔辞。ちょっと遅くなったけど、その全文を読んで思ったことなど。

何はともあれ内容が素晴しい。僕は故赤塚不二夫氏にも、タモリにも特に思い入れはない。だが、この弔辞は出色の出来だ。全文を読んで、ゾクッとしてしまった。

こんなことをするのは野暮だが、構成をみてみよう:

訃報に接して

自分達世代にとっての故人の存在

出会い①

出会い②(①に重ねて)

教えてもらったこと

性格①

性格②(①と反対)

存在

思い出①

人生観「これでいいのだ」

思い出②

今、弔辞をどう見ているか?

締め(お礼)

結び

という構成なのだが、特に最後の部分、生前にお礼というものを言ったことがなかったというタモリが、故赤塚氏にお礼を述べるくだりと、結びの、私もあなたの作品の一つ、というフレーズがぐっとくる。

白紙であってもなくてもどうでも良いくらい、素晴しい内容だと思う。

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