2008年11月25日火曜日

ベスト・ショット・イン・韓国2008









9月、ソウル市内・明洞の屋台にて。
撮ったことさえ忘れていた一枚。

CHIBITE@宇治市文化センター

宇治市文化センターを侮ってはいけない。どこぞのHPに徒歩15分とあるが、登りの上に結構遠い。

まずは嫌らしくお金の話など。このコンサートは一律1,000円。仕事で遅れていった僕は、第2部のステージのみしか観ることができなかったが、それでもこの1,000円は安すぎると思えるくらい良かった。

以前にも書いたように、「In Bagamoyo・・・・・」というアルバムで、CHIBITEの音楽の素晴しさはわかっていたつもりだったけど、コンサートを観て間違いに気付いた。

実際のコンサートで観るCHIBITEは、CDの数倍素晴しい。ゴージャスともいえる見事な民族衣装、人並みはずれたダンス、超人的な発声、といった様々な要素の複合芸術だと思う。CDというのはあくまでその一面を見せているに過ぎない。

久々に音楽って素晴しいと感じたコンサートだった。学生のときにIMPで観たNOA以来の感動かも。

少なくとも宇治のような片田舎(失礼。昔住んでいたこともあって好きなんだけど)で、おっさん・おばはん相手にたったの1,000円でやるようなパフォーマンスではなかったと思う。もったいない限り。売り方の問題なのだろうか。とはいえ、伊丹の3,500円ってのも、裾野を広げるという意味では微妙かもしれないけど。

2008年11月24日月曜日

韓国再訪


9月末に韓国へ行った。昨年末に続いて計3回目の韓国は、またしてもソウル。

前回は、10年ぶりで余りに見くびって(?)いたため、ソウルの都会さ加減にびっくりしただけだったが、今回はもう少し冷静に見ることができたように思う。

思うにソウルの魅力というのは、相反する要素を併せ持つ多面性というか、懐の深さにあるのではないかと思う。

例えば、西洋と東洋。オフィス街と隣り合う市場とか。特に今回感じたのはスーパーに行った時。一見日本のものとあまり変わらないように思ったのだが、やはり肉や惣菜のコーナーは独特で、匂いもすごく、異様なまでに西洋化の進んでしまった日本のものとは確実に異った発展を遂げていると思ってしまう。

もう一つは近代と現代。これは前回も感じたことだが、例えば、街中でもオフィス街とかおしゃれな地域ではなく、生活感の漂うような地域では、電線の処理が結構凄いことになっている。このあたりは、まだ近代と現代が混在しているんだろうなあと思う(国民性だったりして)。

でも、こうした相反する要素を併せ持つというのは、僕はなかなか好ましいことだと感じる。それを受け入れる社会的なゆとりとでも言えば良いだろうか。

日本と韓国は、お互い過剰に意識し合い、同時にコンプレックスを持っているように思う。これはやはりいろいろな意味で、最も近い国だからだろう。

今回帰国して感じたのは、あまりの違和感のなさ。4泊したのに全然海外に行っていた気がしない。確かに飛行機に乗っている時間も短いけど。

次はプライベートで行ってみたい。

2008年11月19日水曜日

CD「IN BAGAMOYO ~TANZANIA AFRICA~ / CHIBITE」

Peter Gabrielのワールドミュージック・レーベルReal Worldから作品をリリースしている、故Hukwe Zawoseとの関連だけが注目されがちな(僕などまさにその一人。全くネームに弱いことこの上ない)タンザニアのバンド、Chibiteのアルバム。内容が素晴しい。

何と言ってもそのプリミティブなグルーヴ感がたまらない。僕は3-4回聴いて初めて良さがわかった。特に40人はいると言われているバンドがオケで入ってきた時の迫力は圧巻(実際のレコーディングでは何人で演奏しているのかわからないけど)。ループするフレーズと、野生的なコーラスがクセになる。

僕はもともとアフリカものが嫌いじゃないけど、このアルバム、楽曲がとてもよくできていて、アルバムとしての完成度がかなり高い。もちろん全ての曲が最高とは言わないけど、#2,3,4,8,9といった曲はかなり良い。アフリカものとか関係なく、アルバムとして音楽を楽しんだのは久しぶりだ。

聞くところによると、なんだかちょっと揉めごとを抱えているみたいだけど、今後も活躍に期待したい。

2008年11月18日火曜日

映画「七夜待」

前作でカンヌグランプリを獲った河瀨直美の新作についての覚書:

・確かにハセキョーはキレイだ。でも、ごっついスーツケースとノースリーブは余りに非常識だし、不案内な土地のタクシーでは普通寝ない。

・タイ人にとっての出家の意味とは?因みに、タイ人に確認したところでは、非常に名誉あることなんだそうな。

・全体を通して、日本人の身勝手さ、西洋人に対する盲目的な憧れ、アジアに対する蔑みみたいなものを感じて気分が悪い。自分にもコンプレックスがあるからその裏返しとも言えるが。困っているときに、現地の人は信用せず、不意に出てきた西洋人(また、フランス人ってところが・・・)に安心感を覚え、心惹かれるところとか。

・古式マッサージ・仏教に対する描写、説明がちょっと少なくわかりづらい。

・同監督の前作と比べると、わかりづらい作品。登場人物の「トイ」に自身を重ねているのでは?という意見を知り合いから聞いて、なるほど、と思ったが、そこまで調べて映画を見る奴はいない。

・同じくタイを舞台にしている最近の映画で、全然ジャンルは違うけど、映画としての面白さという意味では、阪本順治監督の「闇の・・・」の方が個人的には上だと思う。

・タイの農村における自然の美しさや、ホスピタリティみたいなものは感じられる。

これがヒットしたら僕の感覚は完全に一般とズレているということなのだろう。