2008年8月25日月曜日

書籍「ぼくは散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム1993-2008 / 小西康陽」(朝日新聞社)

まさか、続編が出るとは・・・という驚愕の一冊。96年に出た「これは恋ではない」は僕の大好きな一冊だ。

取り敢えず一通り読み終えて思ったのは、やっぱり小西康陽もそれなりに歳をとったんだなあ、ということ。「これは・・・」のときに僕が感じた純粋さとか潔癖さみたいなものは、若干薄れてそれなりに俗っぽくなっている。例えば、人の悪口みたいなものを書くようになったりとか、エロティックなことも書くようになったりとか。

ただまあ、それはそれで、人間らしさが感じられて良い、という見方もできると思う。ネタばらし的な文章も多いのでじっくり楽しめそうだ。

相変わらずデザインなどトータルで凝りまくっているところも良い。今回はカラーも多くて、アルバムジャケットの紹介も絶好調な感じ。ブックカバーを外した時には、にやりとしてしまった。

何年かかけて拾い読みしていくうちに、また新たな感想を持つようになりそうな一冊。

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