2009年2月21日土曜日

LHという男

40を越えた不良である。それでいて結構泥臭い。未だに原稿をパソコンで出力せず、手書きをしているところとか。

直してほしいところを挙げればキリがない。よく間違えるし、お願いしたことは忘れるし、渡した書類は無くすし、Avril Lavigne読めないし、ゲストをバイクの後ろに乗っけてありえないスピードでぶっ飛ばすし。

でも、しっかり予習はしてくるし、その内容が悪くない(個人的には同じカテゴリの中ではナンバーワンと思う)。あと気の使い方がうまくて、人脈が凄い。また、インタビューも尺調整はともかく、内容は申し分ない。笑いもしっかり取る。この辺は流石に、伊達に年月を重ねていないということなのだろう。

変な言い方になるが、何とかしてあげたい、と思わせる愛嬌がある。不思議なおっさんだ。

2009年2月17日火曜日

リハビリ中


月ヶ瀬梅渓に行く。あれで奈良市内とは、恐るべし。

すげー良いところだったけど、ちょっと早かった。

<2009年2月15日>

2009年2月13日金曜日

映画「三国志」

グッときた。でも、それは映画そのものではなく、映画を観終わった後に、ある人とした話の方。

映画そのものは、僕はとても表面的に楽しく観た。ストーリーは、小学生のときに読んだくらいで、覚えているはずもなく、日本の時代劇みたいに感じた。

ある人というのは、中国の女性なのだが、彼女によれば、この映画はエンドロール前の、テロップに全てが集約されているという。

また、誰かに裏切られても恨んだり、人の成功を妬んだりせず、自分自身であることの大切さ、なんていうものも描かれている、という。恨みや妬みは増幅するばかりで何のためにもならず、結局は自分自身に帰ってくる、と。

確かに、話を聞いてから思い返すと、なるほどと思う。深い。

2009年2月9日月曜日

ギャンブル

久々に病気が出て旧車の購入を決めた。車種は1976年式の初代アコード。初のホンダ車だ。

つくづく感じることは、旧車を買うというのは縁であり、ギャンブルだなあ、ということ。

こちらは所詮素人だから、いくら予習をして現車を確認したところで、結局のところは買ってみるまで、全くといって良いほど本当のところはわからない。

今回アコードの購入を決めたのは、確認した現車の状態が素晴らしい(ように見えた)のも勿論だけど、販売店の対応というのも大きかった。

自身でも旧車を所有(日野のコンテッサ!)しているというその販売店の店長は、セールストークというものをほとんどしなかった。「これだけのタマはなかなかないですよ」とか、「早く決めないと売れてしまいますよ」的な。

確かに、旧車だから何かを断言することは難しいだろうし、僕の次にお客さんも待っているということだったから、余裕もあったのかもしれないけれど。

さて、今回は吉と出るやら凶と出るやら。悩ましいところではある。

2009年2月4日水曜日

書籍「ちくま日本文学全集: 色川武大」

文学全集なんて、普段はまず手を伸ばすことはないけど、これはすばらしい。はっきり言ってここ数年で最も衝撃的に良かったと言えると思う。

全集なるものでは当たり前のことなのかもしれないけど、ある作品の一部のみが収められているというベストアルバム的な構成にまず驚いてしまう。

この色川武大なる人物、阿佐田哲也と同一人物とか、「狂人日記」が有名とかいうことだけは知っていたけど、まともに読むのは初めて。

さまざまな文体、さまざまなテーマの作品が収められているが、どれもが素晴しい。特に僕が好きなのは、戦後の東京を描き出した自伝的な文章の一群。混沌とした闇の世界が、色鮮やかに眼前に現れるとでも言えば良いだろうか。また、ナルコレプシーなる病魔を抱えた自己の内面を晒す文章も凄まじいばかり。

小説では「離婚」が心に沁みるが、これはあまりに個人的な事情によるものだから、正当に評価できていないかもしれない。

テーマも、闇に生きる人々や、芸人、ミュージシャン、棋士、女、食べ物など興味深いものばかり。平成まで生き、作品を発表していたことにも驚く。アウトロー的な人物や、ちょっとグロい物事を描き出すことで冴える筆致はある意味、村上龍を想起させる。とにかく面白い。

2009年2月3日火曜日

「魂のゆくえ」の

CD GUIDEより、聴いてみたいもの一覧:
  • Sam Cooke “One Night Stand!: Sam Cooke Live At The Harlem Square Club, 1963” 「凄い、とにかく凄い!」
  • Professor Longhair “New Orleans Piano” 「絶対に聞き逃せないアルバムです」
  • Dr.John “In The Right Place” 「アラン・トゥーサンがプロデュース、ミーターズが演奏」
  • Marvin Gaye “What's Going On”& “Let's Get It On” 「全体がひとつの組曲のよう」& 「アルバムの題材はずばり”セックス”」
  • Donny Hathaway “Live” 「最高のライヴ・アルバムの一枚」
  • Miles Davis “The Cellar Door Sessions 1970” 「最強のファンク・ユニット」
  • Maceo Parker “Mo' Roots” 「2%ジャズ、98%ファンキー・スタッフ」
  • Angelique Kidjo "Oremi" 「R&Bと、今のアフリカ音楽の接点に注目」
  • Ali Farka Toure "Savane" 「土の香りが高いいつもの歌とギター」
  • Youssou N'Dour "Egypt" 「誰もがびっくりするアルバム」