2008年12月11日木曜日

映画「光彩~ひかり~の奇跡」

それなりに期待していただけに残念。

内容としては、ドキュメンタリーで、メイクアップやカラーセラピーで活躍していた女性が病気を患い、視力を失い、余命を宣告される。徐々に残り少なくなる人生の中で、自ら絵を描き始め、それが人の心を癒し、自らも生きる力を得る・・・。大まかに言えばこんな感じのお話。

12月5日時点では、まだ編集中だったのかもしれないが、映像と音の作りこみ、挿入される歌の完成度、構成など粗い部分が目に付いてしまう。

テーマとなっている、「色と癒しの絵」がはっきり言ってしまえば胡散臭い。これは僕が色盲だからとか、美的センスが欠如しているからという理由によるものなのかもしれない。ただ、カラーセラピーというのは、宗教の一歩手前のように思えなくもない。本当に凄い芸術とか考え方いうのは、そうした要素を持ち合わせているのかもしれないが。

僕がこの映画を批判的に、嫌悪感を持って観てしまうのは、正直なところ、論理的な理由ではなく生理的な理由による。

人を不快にする前向きさというものがあると思う。主人公として登場する女性は、この類の前向きさに溢れた人物で、仕事の内容、考え方、喋り方は僕が最も嫌悪するタイプ。そして、ある人物にとても似ているということを、観ながらずっと考えていた。

というわけで、冷静に観られていないので悪しからず。

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