2010年8月7日土曜日

映画「ベスト・キッド」

ご存知「ベスト・キッド」のジャッキー・チェンによるリメイク版。

仕方ないけど、ジェイデン・スミスは格好良すぎの感ありかなあ。ラルフ・マッチオ君の腰の引けた情けない感じは、ない。あのイケてない感じが良かったんだけど。

それと、ジャッキー。同じアジア人として、その存在はめちゃくちゃリスペクトはしているんだけど、何をやっても同じ感じがしてしまうのは相変わらず。いつものクオリティで、決してそれを上回ることはない。欲を言えば、もっと怪しい感じがする中国系アメリカ人(またはその逆)の方がハマっていたかも。

この映画を通じて思ったのは、アメリカ人の国策的なバランス感覚。オリジナル「ベスト・キッド」の公開は1984年だから、日本が飛ぶ鳥を落とす勢いだった時期と合致する。そんな中、空手を取り上げた映画を製作することで、少し小馬鹿にしつつも、日本文化を取り上げ、日本での対米感情を巧みに良くする・・・という役割も担っていた映画だったように思う。そして2010年は、中国。GDPが日本を上回り、アメリカに迫ろうとする中国に、巧みにすり寄るアメリカのしたたかさのようなものを感じてしまう。

オリジナルを観ていなかったら、もう少し違った見方になるとは思う。そのものとしては、ベタだけど、嫌いじゃないし、決して悪くない一本。

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