何をおいてもまず、題材として自転車ロードレースを題材にした小説を書こうとしたことが素晴しい。描き方も悪くないし、これなら全く自転車競技を知らない人が読んでも楽しめそうだ。
小説としての面白さ、という意味では、ボリュームがそれほど無いこともあって、若干物足りなさとか、美化しすぎているように思える箇所もあるけれど、こうした読み物が出てきたということが単純に嬉しい。
思うに、スポーツとしての成熟度というのは、ある意味、読み物として堪えうるものがどれだけ出てくるかで計ることができる気がする。そういう意味では、多少なりとも自転車競技が一般性を持ち始めたということなのかもしれない。
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