2011年8月6日土曜日

書籍「ドキュメント東京電力~福島原発誕生の内幕 / 田原総一朗」(文春文庫)

1980年に書かれた作品の新装文庫復刊版。

東日本大震災による福島原発事故対応のまずさだけを見ると、東電ってどんだけずさんやねん!とか、だから大企業は・・・と安易に思ってしまいがちだが、それだけではないことがわかる一冊。

原発誕生の内幕だけでこれだけの内容になるわけだから、今回の事故でも、表に出てこない話は相当あることは想像に難くない。

東電を擁護する気にはならないけど、福島原発の誕生は、東電が東電なりの筋を通した結果だったということなのだろう。国家による電力管理体制への抵抗と、原発導入の経緯といった点は非常に興味深い。

結局のところ、日本という国のガンは官僚だと思ってしまう。

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