1980年に書かれた作品の新装文庫復刊版。
東日本大震災による福島原発事故対応のまずさだけを見ると、東電ってどんだけずさんやねん!とか、だから大企業は・・・と安易に思ってしまいがちだが、それだけではないことがわかる一冊。
原発誕生の内幕だけでこれだけの内容になるわけだから、今回の事故でも、表に出てこない話は相当あることは想像に難くない。
東電を擁護する気にはならないけど、福島原発の誕生は、東電が東電なりの筋を通した結果だったということなのだろう。国家による電力管理体制への抵抗と、原発導入の経緯といった点は非常に興味深い。
結局のところ、日本という国のガンは官僚だと思ってしまう。
0 件のコメント:
コメントを投稿