2011年2月23日水曜日

映画「再会の食卓」

2010年度ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作。家族観というよりは、恋愛観・結婚観を問う映画と言えるように思う。

台湾から40年ぶりに故郷・上海に帰り、生き別れた妻に会う元夫。妻の方は、既に再婚し子どもや孫とそれなりに幸せな家庭を築いていた。台湾に彼女を連れて帰ろうとする元夫。彼女自身も数十年連れ添った現夫より、一年しか一緒に過ごしていない元夫との復縁を望んでいたのだった。しかし、彼らの前には様々なしがらみや困難が存在した・・・。

というような内容のこの映画。個人的には「切なさ」→「おかしさ」→「切なさ」というような印象。様々な面子で、あらゆる感情が、食べものと共に食卓の上で交錯する数多い食事のシーンが面白い。

恋愛観・結婚観という意味では、既に結婚相手や恋人がいてもなお、「あの時のあの人が、今現れたらどうなるんだろう?」という想いや、お互いがお互いを同じ程度に愛しているとは限らない(というか、同じであるわけがない)という考えを抱いたことがある人なら、興味深く見ることができるのではないだろうか。

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