この著者はちょっと気になっていた。
きっかけは、2年ほど前のNumber誌665号で、日本シリーズで敗戦を喫した中日に関する「揺れる札幌ドームで」と題した2ページほどの原稿を読んだこと。中日者(=中日ファン)からの負け惜しみとして、めちゃくちゃに面白い文章だった。論理的で冷静な屁理屈とでも言えば良いだろうか。試合経過を詳細に追いながらも、決して対戦相手である日ハムの選手名を出さないところが秀逸だ。
で、「延長戦に入りました」は、野球のみならず、スポーツ全般を扱ったエッセイ集なのだが、評価としては微妙なところ。全て10年以上前に書かれたものなので、単純に若かった、というのもあるかもしれないけど、全般に構成が甘いというか読み応えがない。前述のNumber誌で見られたような、冷静さというのがなく、自分で面白いことを書いてやろう、言ってやろうみたいな意図が感じられるところも残念。
ただ、あとがきで著者自身も述べているように、これが奥田英朗だと思ってしまうのは間違いだろう。直木賞作家らしいし、本業の方の作品も読んでみたいところ。
2008年7月13日日曜日
2008年6月17日火曜日
2008「メジャー」ソング覚書
- Wild Thing / X (サントラ)
- Sweet Caroline / Neil Diamond (H)
- Y.M.C.A. / Village People (コンピ)
- Theme From New York, New York / Frank Sinatra (H)
書籍「震度0 / 横山秀夫」(朝日文庫)
父から送られてきた本の一冊。まず自分からは手を伸ばさない類の本ではある。
慣れないタイプの本なので、読みかけて数ページで何度か挫折したが、4分の1ほど読んだ辺りから止まらなくなった。
ストーリーは、阪神大震災の早朝に始まる。舞台は、兵庫から数百キロ離れたとある県の警察本部。次第に被害の状況が明らかになり、応援の部隊を送るべく準備が始まる中、県警の一人の課長が行方不明となっていることが明らかになる。人望も厚く、仕事も堅実だったその人物の行方をめぐり、県警内部の、そして6人の幹部部長の、様々な思惑が絡み合い、そして彼らの夫人をも巻き込んで、事件は様々な側面を見せていく・・・というもの。
面白いのは、この本、警察を題材としているのに、現場の描写が全く無い、というところ。舞台は警察内部か、幹部公舎のみ。そして、6人の部長のキャラが立っていて飽きさせない。映画というよりは、舞台化したら面白そうだ。
ただ、最近こうした本ばかり読んでいるからかもしれないが、例え小説とはいえ、あまりにも硬直化した官僚機構の描写は、いささか気分の悪さも残る。当然取材もしているだろうから、完全なフィクションとは言えないところもあるだろうし。
慣れないタイプの本なので、読みかけて数ページで何度か挫折したが、4分の1ほど読んだ辺りから止まらなくなった。
ストーリーは、阪神大震災の早朝に始まる。舞台は、兵庫から数百キロ離れたとある県の警察本部。次第に被害の状況が明らかになり、応援の部隊を送るべく準備が始まる中、県警の一人の課長が行方不明となっていることが明らかになる。人望も厚く、仕事も堅実だったその人物の行方をめぐり、県警内部の、そして6人の幹部部長の、様々な思惑が絡み合い、そして彼らの夫人をも巻き込んで、事件は様々な側面を見せていく・・・というもの。
面白いのは、この本、警察を題材としているのに、現場の描写が全く無い、というところ。舞台は警察内部か、幹部公舎のみ。そして、6人の部長のキャラが立っていて飽きさせない。映画というよりは、舞台化したら面白そうだ。
ただ、最近こうした本ばかり読んでいるからかもしれないが、例え小説とはいえ、あまりにも硬直化した官僚機構の描写は、いささか気分の悪さも残る。当然取材もしているだろうから、完全なフィクションとは言えないところもあるだろうし。
ラベル:
book
2008年6月15日日曜日
2008年6月14日土曜日
書籍「闇の子供たち/梁石日」(幻冬舎文庫)
なんだか幻冬舎の本ばかり読んでいる気がする。
梁石日の本を読むのは初めてだったが、悪くないと思う。幼児売春の描写などはかなり生々しく、えげつないところもあるが、一気に読んでしまった。
本書で興味深い点は二つ。まずは、幼児売春や臓器売買などの問題で、その残酷さを叫ぶのは簡単だが、買う人がいるから売る人がいるという現状。そして買う人は、日本をはじめ先進国といわれる国から来ること。もう一つは、日本人の持つ土壇場での日和見主義。そして先進国と言われる国に生きているというエゴ。
確かに、幼児売春や臓器売買などを正面から描き、解決を目指した内容ではないが、ポイントとしては興味深いと思う。
梁石日の本を読むのは初めてだったが、悪くないと思う。幼児売春の描写などはかなり生々しく、えげつないところもあるが、一気に読んでしまった。
本書で興味深い点は二つ。まずは、幼児売春や臓器売買などの問題で、その残酷さを叫ぶのは簡単だが、買う人がいるから売る人がいるという現状。そして買う人は、日本をはじめ先進国といわれる国から来ること。もう一つは、日本人の持つ土壇場での日和見主義。そして先進国と言われる国に生きているというエゴ。
確かに、幼児売春や臓器売買などを正面から描き、解決を目指した内容ではないが、ポイントとしては興味深いと思う。
ラベル:
book
2008年6月8日日曜日
2008「雨」ソング覚書: 中国篇
- 雨声 / 庭竹 (1909)
- 雨人 / 周華健 (1831)
- 下雨 / 李宇春 (1869)
- 流星雨 / F4
- 過雲雨 / 張敬軒 (1830)
- 暴風雨 / 蔡孟臻 (1975)
- 淋雨中 / 林宇中 (1905)
- 雨季中 / elva (1290)
- 風雨同路 / 何韻詩 (1647)
- 幾許風雨 / 陳奕迅 (1647)
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