2009年7月15日水曜日

映画「ミウの歌 ~Love of Siam~」

タイ映画にはあまり良い印象を持っていなかったけど、これはなかなか面白い。

ストーリーは、幼なじみの少年二人が高校生になってバンコクで再会。それぞれに思春期らしい問題を抱えながら、旧交を温めるうちに、急速に親しくなり恋人のようになっていく、というもの。

ある意味、「らしい」映画だが、この映画の面白いところは、主人公の二人だけでなく、全ての主要な登場人物がそれぞれに孤独を抱え、何らかの形で愛を求めているというところ。特に家族に関わるところが、若干型にはまりすぎているとはいえ、悪くない。

映像も全篇を通じてなかなかに洒落ている。さすがに少年二人のキスシーンには目をそむけてしまったけど。

2009年7月14日火曜日

コメント

しばらく前の話。

たまたま手に取った、映画「ウルトラミラクルラブストーリー」なる映画のパンフレットには、有名人のコメントが列挙されていた。批評家・映画評論家・映画監督・小説家などなど。そんな中で、ひときわ僕の目をひいたのが千原ジュニアのコメント。以下引用:

『150字程度でコメントを頼まれました。そんなに要らない。5文字で足りる。「オモシロイ」。』

新しい言いまわしではないけれど、良くできていると思う。特に後半のテンポが素晴らしい。

芸人としての千原兄弟とか千原ジュニアが特に好きなわけじゃないけど、この短い文章には、芸人としての言葉に対する勘の良さみたいなものが出ているように思う。

2009年7月9日木曜日

映画「カンフーシェフ」

全然期待せずに観たが、悪くない。良い意味でベタなカンフー映画。

サモ・ハン・キンポーもヴァネス・ウーもめちゃくちゃ良くはないけど、脚本が良いのかもしれない(残念ながら、日本代表・加護ちゃんは微妙)。あと料理っていうのが中華らしくもあり、イマドキっぽさもあって題材としては良かったように思う。

比べちゃ悪いが「カンフーダンク」なんかよりはよっぽど面白い。

2009年7月8日水曜日

歴史的快挙

アラシロ君が凄いことをやり遂げた。ツール初出場にして、第2ステージでゴールスプリントの末の5位入賞。驚くほどに一般メディアでは騒がれていないけど、これは本当に凄いことだと思う。

第2ステージという誰も疲れていない、誰も傷んでいない、気合の入りまくったフルメンバーの中で、ということの意味は大きい(スプリント前にクラッシュはあったにせよ)。スプリントそのものもだけど、チーム内でアシストを得られる地位にいるということにも意味がある。

出来の良いトレインさえ組んでもらえれば(この日のブイグテレコムのように)、日本人選手でもステージを制することができる。そんな夢を見せてくれるステージだった。

TV画面でリザルトに名前が出たときには、なぜか涙が出てしまった。歳くって涙腺が緩んでいるとはいえ、ちょっと気持ち悪い。

2009年5月25日月曜日

映画「空とコムローイ」

監督・三浦淳子が7年にわたってとり続けたドキュメンタリー映画。タイ山岳民族の子どもたちと、彼らを支える人々を描く。

感じたこと:

・タイ北部の自然の美しさ、人の暖かみ、みたいなものは良く出ている。
・決して強いメッセージがあったり、明確な問題提起をする作品ではない(観る側に委ねられている?)。
・ストーリー的には、特に何も起こらない。ある少女(ファ)の成長を追う。
・「ファ」とは「空」の意味。
・「コムローイ」というのは、熱気球のこと。この世の不幸せがなくなることを願って飛ばす。映画の中では、大晦日の晩と、施設の卒業生達が村に戻ってきた時(かつて育った村で子ども達に教えることで、新たな火を灯す、という意味で)に飛ばされる。
・牧師(ペンサ)は30年にわたって、山岳民族アカ族の自立を援助するべく施設を運営している。
・村から様々なものを搾取しようとする人々から守り、サンタクロース的でない援助を目指す。
・牧師のしていることは素晴らしいとは思うが、宗教を通じているところに対する違和感は残る。
・実際に村を訪れて見た、麻薬や人身売買の実情?感じたことは?
・監督はこれからどうしていきたいのか?

映画「ロード・トゥ・ルーベ」

久々の自転車映画。しかも、あの「パリ-ルーベ」を描いたドキュメンタリーと聞けば、行かないわけにはいかない。公開初日、三船雅彦とJ-SPORTS谷口広明のトークショーが行われた回を観に行った。

ドキュメンタリーで、全編が選手をはじめとする関係者のコメントだけで構成されており、ナレーションやレースの概要説明などは一切なしの71分、アメリカ映画。

普通の人が観て、一体どういう感想を持つのか気になるところではあるが、自転車好きとしてはちょっと辛い。全てコメントで、しかもそのほとんどが、「どれだけ過酷か」と「どれだけ石畳が辛いか」だけ、というのはいかがなものだろう。一応、フライヤーには、「2007年のレースを追う」とあるが、それもほとんどない。トークショーがなかったら、あの内容で1,500円を払う気にはなれない。

例えば、コースレイアウトだとか、過酷さをデータ的に表現するといったような、もう少しいろいろな角度からの表現が欲しかったと思う。これで作品として世に出てしまうところに、スポーツとしての自転車のマイナーさが出ているような気がする。

映画「チョコレート・ファイター」

「マッハ!」「トム・ヤム・クン!」の監督プラッチャヤー・ピンゲーオによるタイのカンフー・アクション映画。ジージャーなる少女がなかなか凄いアクションを披露する。

ストーリーは、発達障害を抱えながら、天才的な格闘技の能力を持つ少女が、幼なじみと協力しながら、病気の母を助けるためにマフィアと対決していく、というもの。その中で、父親が阿部寛演じる日本のヤクザであることから、日本料理店や日本でのシーンなんていうのも登場する。

感想は・・・悪くはない。確かに、女優としてよりは格闘家としてキャリアを持つジージャーのアクションは凄い。特に蹴りは美しいし、キレがあると素人目にも感じる。

ただまあ、カンフー映画によくあることではあるけれど、ストーリーはどうでもいい感じ。特に、この作品は、結構シリアスさを売りにしているように思う。発達障害をそれなりに重く描いているし、「笑える」というようなシーンはほとんどない。

僕の趣味で言えば、こうした類の映画で、ストーリーがそこまでのものではないのであれば、アクション+αの何かが欲しい。例えば、笑いであったり、セクシーさであったりというような。